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小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)

小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)

新海誠

小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)

定価: ¥ 1,365

販売価格: ¥ 1,365

人気ランキング: 78位

おすすめ度:

発売日: 2007-11-14

発売元: メディアファクトリー

発送可能時期: 通常4〜5日以内に発送



卒業するということ
学校を卒業するときに、その時の自分をいろんなものに記していきます。卒業アルバムだったり、自分の使っていた机に名前を彫ったり、その場所にいたことやその時間を過ごした証みたいなものを。

だからまだ子供のままでいたい自分から卒業して、安心して大人になっていけるのだと思うんです。



そしていつか大人になったとき、それらは子供のころの自分を思い出すきっかけになり、まだ幼い自分と比べて成長したことを自覚できたり、あの頃志した道からずれてしまっていることを気づかせてくれたりする。



奇麗事ですが、この作品をを読んでいた時期にたまたまラジオから流れてきた松任谷由美の「卒業写真」を聞きながら、そんなことを考えていました。



そして少年タカキがアカリに宛てた手紙を無くしてしまったとき、もしかしたらいろいろなものを無くし遠回りしてしまったのかな。

まだ幼かった二人が望んだ本当の未来とは違ってしまっても大人になった二人は自分の成長を自覚し、微笑みながら前進する。そんな二人に人としての強さを感じ。辛い思い出、悲しい思い出、それらをいつかはいい思い出にできるように努力する、大人であるが故の哀愁の中に希望を見出す、そういうものがもの凄く伝わってくる。

設定資料か小説か
 小説など書かずに、設定資料集だけを出版すれば良かった。

この著者の文章はあまりにも稚拙で、まるで中学生の作文だ。

 著者は村上春樹の影響を受けているようだが、それが裏目に

でてしまった結果がこの作品。村上春樹の作品は技巧を抑えた

結果であるのに対して、新海誠は文章的技巧を持ち合わせてな

いのに、技巧を抑えた作品を真似てしまった。

 チャレンジ精神は素直に尊敬できるが、あまりにも稚拙。ネット

で無料公開するべきレベルでしかない。とはいえ、驚きの裏設定が

いくつか書かれているので、読んでみる価値はあるかもしれない。

個人的に「種子島編」の設定には驚かされた。



それぞれの「踏切」を探す羽目になる恐れ。
まずは本文ですが、大変秀逸です。読んだ方は、新海氏の新たな才能に驚かされる筈です。
内容も、映像では語られなかった各人の心の内、特に主人公(貴樹)の人間性の変遷が生々しく描かれています。
この生々しさは、映像ではこの作品特有の雰囲気で朧気にしか描かれていなかった分、作品自体が急に人間味を増させているように感じます。
結末こそ変わりませんが、ラストは映画より希望が持てるものになっています。
ただ、作中で主人公が自分自身を責め立てる描写がありますが、このシーンは少なからず読んだ人間の心に闇を落とすかもしれません。
映像では胸が締め付けられるような切なさだったのに対して、小説版では描写が確かな分、切なさは刃物のように読んだ人間の心の急所を貫きます。
そういった意味では本書は救いのようであり、読み手によっては更なる自己嫌悪に連れて行かれる内容かもしれません。
安易な救いはありません。読むのに覚悟がいる、そんな素晴らしい一冊です。文句無しの星5つです。

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